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体験談

岡崎明大寺支部 見習錬士 鈴木元喜くん 少年部入門体験記:お母様

Q.空手に出会わせたのは、子どもが何才の時?

鈴木元喜

4才3ヶ月の時。うちは二年保育だったので、幼稚園に入園する前の、秋のことでした。

Q.どうして子どもに空手をやらせようと思ったのか?

主人も私も空手の経験はまったくありません。私たちの子ども時代は、ピアノ・そろばん・習字・スイミング・ボーイスカウトなどを親にやらせてもらい、現在、それが夫婦共通の趣味や仕事に生きています。
そこで、子どもには、自分たちでは教えられない「運動系か集団系」の習いごとをさせたい、というのが主人と私の一致した意見でした。近所の、少年野球やサッカークラブ、少年少女合唱団などを見に行ってみた中で、さらに具体的に子どもの習いごとに求めるものが見えてきました。

それは、まず、尊敬できる「先生」に出会い礼儀を持って師事する経験。そして、長い見通しがあり、その中で自分の技能の向上を実感しながら、 継続の意義を体得できるもの。できれば、公的な判定や資格が得られて大人になっても自分の自信と財産になるもの。もちろん、今の子どもにとって興味があり主体的に取り組めるもの。

この条件に一番ピッタリだと思えたものが「空手」だったのです。戦隊ヒーローになりきって闘いごっこの大好きなわが子に、「ヒーローになりたいお兄ちゃんたちが練習している教室があるんだって!見に行ってみたい?」と誘ってみると、目を輝かせて見学についてきました。

Q.空手の見学と体験を繰り返して・・・

初めて空手について調べてみて、こんなに流派があることにまず驚きました。入門を決定するまでに、子どもを連れて2ヶ月の間に、5流派の道場へ計10回体験に通いました。

呈峰会館含め、どこの道場でも共通の私の感想は、空手ってこんなに難しい習いごとなんだぁ!ということ。

幼児を、夜の7時に機嫌の良い状態で道場まで連れて行き1時間参加させることは、親にもかなり覚悟が必要です。 また、ピアノ教室なら始めはドの音だけから、スイミングならバタ足だけから、という習い方ですが、空手では聞き取れないような名前の技を、 幼児でも大きなお兄ちゃん達と一緒になって次々と全部同じ事をやっていくのです。空手というのは、小さい子に特別で待遇の良いメニューが「与えられる」のではなく、 何才だろうと「自分から見てまな模倣ぶ」という精神が大切なことがわかりました。

そのことは、かえって、つい子どもに過保護になってしまう我が家にはいい勉強かなと思い、やっぱり「空手」っていいなと思いました。 そして、だからこそ、模倣びたくなるような、先生の空手への思いの強さや人間的な魅力、先輩錬士たちの雰囲気をよく見て、道場を選ぼうと思いました。

Q.どうして呈峰会館を選んだのか?

4才の息子の親の目から見て、他の道場とは違って、呈峰会館のよかったところ。

練習前に一人一人が「オス」の返事をすること。神棚や先生への礼をきちんとすること。先生も一緒に笑顔でやるぞうきんがけも気持ちいい。 白帯の子が部屋の後ろではなくて、前列で稽古をさせてもらっていること。少年の部に、大人もいて相手をしてくれること。 練習中の子どもたちは私語もなく真面目で、もしぼんやりしているときちんと叱られること。 練習以外の時間は先生とうち解けて楽しく話をして、帯の色に関係なく子どもたちがのびのび走りまわっている雰囲気がすごくいい。(そして、お月謝が一番安かった!)

他の多くの道場にありがちな、大人並の静粛さ・緊張感・師匠への崇拝感は、一見好感度が高いけど、そこではうちの子はきっと、 「強くなる」ことの前に「自分を押し殺す」ことを学んでしまうだろう。幼児の弱くて純真で横着い当たり前の心に対する、近藤館長の、大らかな笑顔と時々ポカリと叩いて下さるところにとっても安心感。

そして何より、物や相手をたたきのめす「支配的強さ」を崇拝する雰囲気ではなく、呈峰会館では、生きていく上で自分の「内面を強く」していくことが大事という雰囲気なので、怖さではなく温かさを感じました。

呈峰会館の良さは、入門後、さらに少しずつ実感していきました。

Q.入門当初、子どもはどうだったか?

「かっこいいしろいふく」を着て「ヒーローきょうしつ」に行って、パトカーを見たり(当時、明大寺支部は警察署にありました)おまわりさんに遊んでもらうのが楽しみで、 毎週休まず道場へ通っていました(笑)。最初の1・2回は、親から離れたがらないこともありましたが、やがて集団に慣れると、 年齢が小さいほど、「かっこいい」「楽しい」という気持ちが強いのか羞恥心もなく大きな声で「オスッ」「セイッ」を連発し、空手の世界へ入り込んでいきました。

家でも道着を着たがるので、着せて「変身」させて技のおさらいを毎日少しずつしました。子どもの等身大のオニの絵を壁に貼り、 「オニのおなかに向かって、正拳中段づき!」といいながらパンチです。親も全く素人なので、先生の言われる技の名前を正しく聞き取っていなくて、 しばらくの間、親子で「うち受け」のことを「うちゅうけん」だと思ってたり。

子どもが基本技をどうにか一通り周りに合わせれるようになるまでに、3ヶ月かかりました。その間、当初の「かっこいい」「楽しい」の気持ちがなくならないように、 親はあの手この手です。毎回の稽古の帰りに、駐車場で子どもの体をあちこち触ってみて「あれ?すご~い。おけいこに来る前より少し体が強くなったじゃん。さすがヒーロー教室だねー!」とおだてたり。

やがて、稽古の後に子どもが、「ママー、あごうちの手の向きは、先生のを見てたら、こっち向きじゃなかったよ!家でまちがって練習してたね~。」などと、 自分で先生を見て模倣べるようになりました。そして、お兄ちゃん錬士と一緒に先生の荷物を持ちたがったり、先生の蹴上げの技を見てその高さと勢いに歓声をあげて自分も近づこうとするなど、 師弟関係と稽古の姿勢が自然にできてきました。

道訓もいつの間にか言えるようになり、入門5ヶ月目に、あこがれの「お当番さん」デビューを意気揚々と果たしました。

Q.入門2年半を過ぎ、親の思いは?

時には幼稚園の疲れもあってか、稽古の前に元気が出なくて泣けてしまった時に、お兄ちゃんたちが「ぼくも小さい時、そういうことあったよ」と、さっと近くに来て励ましてくれました。あの優しさを覚えていてほしいですね。

毎回の稽古で、空手への思いと人間として大切なことを熱く子どもたちに語ってくださる館長先生、組み手では先生方やパパ錬士たちがお腹を真っ赤にしてパンチを何十発と受けてくれたり、 合宿ではオバケになって真剣に怖がらせてくれたり、そして稽古の後では大人達もいつもおしゃべりがやまない。そんな、「昼間の男の仕事」とも「おうちの甘いパパ」ともまた違った、 大人たちの世界が身近にあるなかで、安心してやんちゃな子ども錬士でいられたことを覚えていてほしいですね。

寒稽古

入門から2年8ヶ月の積み重ねの中で、真冬の川原での寒稽古を泣かずにがんばったこと、5才の合宿で初めて親から離れて寝たこと、少しずつ頼もしくなってきました。 1つ2つ年上のがんばりやの先輩たちが、「いっしょに強くなっていこうね!」と仲間として認めてくれるようになり、今まではじゃれ合うのが楽しいだけだった組み手が、 急に真剣な目つきに。それからしばらくして、組み手が怖いと感じるようになったり、大勢の前で道訓を言うのがとても緊張するようになったり・・・幼児から少年へと成長するなかで、 いよいよ、自分の内面と向き合っていかなければならなくなりました。

そんななか、9級・8級と合格した後の3回目の審査会で、初めて、仲間の中で自分だけ不合格を経験。気を遣って励ましてくれる仲間と笑顔で別れて、家に着いて急に大泣きしたあの日。そしてそれにめげずに、4ヶ月後にまた再チャレンジできたこと。

空手を通して、子どもの心の中で、こんなにもいろんな感情がうずまき、内面が強く豊かになっているなぁ・・・としみじみ感じ、それを支えてくださっている先生や仲間たちに、親として感謝の気持ちでいっぱいです。

今後もいろんな壁が待ち受けていると思いますが、「黒帯をとって強いヒーローになる!」という夢を応援しながら、いろんな人との出会いを大切にして、礼を忘れず親子で成長していきたいと思っています。

まだまだ書ききれない思いはたくさんありますが、願わくば、10年後に、子ども自身が自分の成長を振り返って体験記を書く機会を与えていただけるとありがたいなぁと思います。

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