愛知教育大学附属岡崎中学校での研究授業
文部科学省国立教育政策研究所 教育課程研究指定校事業 研究授業に選んで頂きました
愛知教育大学附属岡崎中学校におきまして、研究授業の中で取り組む内容として当特定非営利活動法人呈峰會館を選んで頂き、保健体育科単元「その強さが優しさへ ~試合を通して相手を気遣う心を育てる~ 」(武道・空手)の授業に参加させて頂きました。
これは、文部科学省国立教育政策研究所 教育課程研究指定校事業でありまして、研究主題「独創性を育む」のもと、生徒一人一人の独創性ある追究をめざす教育のありかたとして研究発表された授業の一つです。(独創的な教材という意味ではありません)
空手がこうして研究授業の中で取り上げられたのは、愛知県内で初めての事であります。空手の種類としては「フルコンタクト空手」です。
この研究授業にて行いました空手の内容は、当會館にて行っております稽古カリキュラムの中で、学校教育に適合できる内容のものを取り出し、当カリキュラムの中の段階を一つ作り、役立てて頂きました。
これは、試合での勝利を目標としたものの内容とは異なり、当會館での指導内容が色濃く出たものです。勝負は、勝つには勝つ理由があり、負けるには負ける理由があります。そういった勝敗を追究するよりも、上手になる楽しさを追究して頂きたいのです。
当會館の指導理念としまして、ここでは二つのみを紹介しておきます。
1.上手になる基本は、怪我をしない。怪我をさせない。
*怪我をするとそこで止まってしまう。
2.限られた人にしか出来ないものはやらない。
*男子・女子・少年・中年・壮年の皆が出来る事
なお、学校側としての必要備品は、どこの学校にもある他の運動で使う物で流用可能なため、新たに必要なものは手と足に着ける防具のみです。
単元としましては、体育科の先生の指導の下進んでゆきました。結果的には、非常に好評をいただき、教育に真摯に取り組まれる先生と共に子供たちの心の育ちにかかわらせていただけたことを幸せに思います。
体を動かす稽古だけでなく、武道の意味をより良く理解して頂く為の講義もさせて頂き、双方の相乗効果の出た内容となったように思います。相手にキックやパンチが当たって「やったー」ではなく、武の意味を良く理解し、上手になってもそれを使わずに事を収め、人間関係の構築に努める事が出来る人になってもらう心を育む授業になったと思います。
『試合を通して相手を気遣う心を育てる』
武道本来の心だと思います。(試合での勝利が目標になっている稽古内容ですと、ここがちょっと難しい所です。)まず、勝敗の追究が目的でない試合を行う事により、各自、いろんなことに気づくことができ、体育科の先生による生徒同士の活発な意見交流の授業時間を経て、次の稽古の時には各自の課題がより明確になっているのを感じました。さらにその解決のための稽古では相手を尊重したり、相手と共に試合内容がステップアップしていく過程を楽しいと感じている姿が見られました。
先にも書きましたが、これは研究授業という新たな取り組みの中で出来上がった階段ですが、当會館の「呈峰」の語源で(武道の道は山に登ると例える事が日本では多いようです)、その「峰」に到達できるよう「導いてあげる(呈)」という内容の通り、課題をより正しく解決できるよう、実技面だけでなく武道精神に基づいたアドバイスをしたり、ステップアップへの手助けをしてあげるのが呈峰會館のあり方です。
そして、その解決してステップアップして行く過程を楽しいと思える事は、私たち社会人が自分の生きる場所を構築する一つの方法だと考えております。
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