体験談
名古屋堀田支部 石川泰弘さん(63歳)【呈峰會館に入会して良かったこと】
呈峰會館の良いところ。
<2020年7月入会>
1 稽古の雰囲気がとても良いこと。
呈峰會館は組討道という空手・護身術の流派・教室です。
呈峰會館の稽古は道訓の唱和から始まります。
初めのうちはその意味さえ解りませんでしたが、繰り返し唱和するうちに少しずつ道訓の持つ意味、呈峰會館の想いなどが解ってきました。
稽古は基本技を中心に、大人も子供も、男性も女性も分け隔てなく繰り返し行います。
先生方からのご指導はとても丁寧で、各自の技術レベル・身体レベルに応じて個別に噛み砕いて教えてくださいます。
例えば正座の仕方ひとつにしても、通常の正座、高齢者向けの正座と各自の特性・属性に合わせてご指導くださいます。
歳を取ると正座すら難しくなります。
その点、呈峰會館は個別に指導していただけますから歳を取っても続けることができます。
歳を取ると身体は硬くなり、柔軟性が無くなってきます。
ですから柔軟性を活かした上段回し蹴り等の技も出来にくくなります。
先生方は、それでも良いと仰います。
上段回し蹴りが出来なければ、それに代わる技を学んで行こうと思います。
稽古時間は子ども1時間、大人2時間が基本です。
気合も高らかに皆で基本技の稽古を繰り返しているときも先生方は、きめ細かく錬士(道場生)に目を配り、
正しくないやり方をしている錬士には個別指導をしてくださいます。
また、呈峰會館には先輩錬士が後輩錬士を指導する習慣が根付いています。ビジネス社会で言うならOJT(オンザジョブトレーニング)です。
先輩錬士との約束組手などの稽古をすると、先輩錬士は後輩錬士の至らない点を自らの技術・経験に基づいて個別に指導してくださいます。
日々の稽古の中で、その都度、きめ細かな指導を受けられるというのは、
とてもタイムリーで自らの成長・上達を早める絶好のチャンスだと思います。
呈峰會館では、錬士同士が皆、仲良しです。大人も子供に気軽に話しかけますし、子供も大人に臆することなく話しかけてきます。
大人錬士が子供錬士の帯を締め直している光景は当たり前だし、稽古前の雑巾がけでは、すぐに「おふざけ」が始まります。
子供錬士たちは、まるで親猫のシッポにじゃれる子猫のようです。
こうした関係を続けているから、知らず知らずのうちに礼節・長幼の序をわきまえた良い人間関係が構築、育成されていくのだと思いました。
コミュニケーションで悩む子たちが増えつつある中、より良い人間性の醸成を図るためにも呈峰會館での稽古は、
とても良い刺激になると思いました。
2 正座、あいさつなどの礼儀が身に付くこと。
呈峰會館では、稽古の前には、正座をして「道訓」を皆で唱和します。
先生から指名された週番が、最前列に進み出て、道訓を唱和すると、皆がそれに続いて道訓を復唱します。
先生は、週番が皆の前で声高らかに道訓を唱和する際、ドキドキすることが「練習」だと仰います。
確かに、人前で声を出す、大勢の模範として振る舞うことは、とても大変なことです。
恥ずかしがる事じゃないけど、最初は恥ずかしいものです。
呈峰會館は、空手(組討道)を通じて、こういう事も練習させてくれます。
週番に指名されて、最前列に進み出たものの緊張のせいか、頭が真っ白になって道訓が思い出せずにモジモジしている子を時々見かけます。
そんな時、先生は「ダメじゃん!!分らんかったらどうする??」と問いかけてくださいます。
そして「分らんときは、『分りません。教えてください』と聞きなさい。それも練習だよ」と指導されます。
分らんとき、ピンチのときは「人に聞く勇気」を教えてくださるのも呈峰會館です。
3 学んだ技術の種類・レベルに応じて帯の色(級)が明確になっていること。
呈峰會館で学ぶ護身術は、各錬士の技能レベルに応じて、習得する技術が明確になっています。
9級だったら何が出来なければならないか? 8級だったら何が出来なければならないか?
7級だったら・・・それは帯の色ともリンクしています
だから各自が自身の技能レベルに応じた目標を立てることが容易です。
自分が昇級するためには、どんな技を習得する必要があるか? そのためにはどんな稽古をする必要があるか?
そういうことが、明確になっています。
飛び越えるべきハードルの高さが公開・明確になっています。
YouTubeなどで時々見かける、昇段試験・昇級試験にかこつけた、上級者から下級者への「いじめ」「暴力」などは全くありません。
気分や思い付きだけで、若手後輩に暴力を振るうことなど、呈峰會館では考えられません。
呈峰會館では、昇級試験官の裁量によって飛び越えるべきハードルの高さが動くことはありません。
だから、先輩・後輩・男性・女性・年齢にかかわらず、錬士同士、お互いに教え合い切磋琢磨することができます。
こういうシステムが、錬士同士の関係性を強固にしているのだと思います。
まだまだ、良いところはたくさんありますが書ききれません。
この体験談は、先生、先輩錬士、子ども達の顔を思い浮かべながら書いています。
私は、呈峰會館に入会してまだ、二年余り、偶然、呈峰會館に入会したのですが、入会してとても良かったと思っています。
数多くある空手の流派、道場から自分に合ったものを選ぶのは至難の業です。
そんな中、より多くの人達に呈峰會館の良さを体感して欲しいと思っています。
今週の土曜日も稽古があります・・・是非一度、見に来てください。
ご精読、ありがとうございました。
以 上
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